機能性疾患

機能性疾患

機能性疾患

① 神経血管圧迫症候群(三叉神経痛と顔面けいれん)

脳から出た神経は、脳の隙間を通り、支配する部位に枝分かれします。
その隙間で通常は離れている血管と神経のある部位が接触すると、その神経の症状が出る場合があります。
その代表的な疾患として三叉神経痛と顔面けいれんが存在します。前者は片側の顔面に疼痛、後者は片側の顔面にピクピクとした痙攣が意図せずに生じます。MRIなどで上記診断となった場合には、薬物治療を行いますが、顔面けいれんの場合にはボドックスという安全な毒素を注入する治療を行うこともあります。
それらの治療でも効果が乏しい場合には外科治療の適応となり、開頭手術(微小血管減圧術)で接触している血管と神経を剥がします。また放射線治療やブロック注射を補助的に行う場合も存在します。

微小血管減圧術

術前(左)では神経と血管が接触しているが、術後(右)は離れて空間(黄)が確認される。

微小血管減圧術

術中写真
神経と血管が接触(黄)している(左)ため、接触を解除(中央)し、医療用シート(矢印)で固定(右)されている。

微小血管減圧術

② 特発性正常圧水頭症

特発性正常圧水頭症は、原因不明ながら頭蓋内の脳脊髄液が貯まり、認知症状を呈する疾患のひとつであります。
その他の症状は歩行障害や尿失禁が存在し、画像で水頭症があり、脳脊髄液の一時排出試験で症状が軽快するものは外科治療の適応となります。手術は脳脊髄液の迂回路を腹腔内へ作成します。
その代表的な方法は腰椎腹腔シャント術で、脳室腹腔シャント術や心房腹腔シャント術が選択される場合もあります。

代表的なシャント術

腰椎腹腔シャント術(左)と脳室腹腔シャント術(右)

シャント術