リハビリテーション部

病院概要

リハビリテーション部について

リハビリテーション部の使命は「患者さんを早く良くして、それぞれの生活圏でQOLの高い生活を永続させられること」です。

「基本理念」

•私たちは、「良くなる方法は人それぞれ違う」という視点で技術を学び、対象者の状態と環境に合わせたリハビリテーションの実践を目指します。
•私たちは、リハビリテーションが効率的かつ効果的に進むように意欲を高めることに重きを置き、実現したい暮らし方を共有し、多職種協働で創意工夫したリハビリテーションの実践に努めます。
•私たちは、知識、技術、役割、取り組み姿勢などについて、実務を通して学び、継続的なトレーニングにより、ステップアップしていきます。
•私たちは、地域で安心した生活が送れるようにリハビリテーションの体系を構築していきます。

「基本方針」

1.コンプライアンスを意識し業務を遂行する
2.専門職の量的・質的向上に努め、理念に基づいた理学療法・作業療法・言語聴覚療法を提供する。
3.各種データーを活用し、根拠のある効果的なリハビリテーションを提供する
4.満足度向上のために、相手の立場に立ったリハビリテーションを提供する
5.生活を活性化し、二次的合併症の予防に努める
6.患者さん・ご家族の意見を取り入れインフォームド・コオペレーション(説明と協力)に基づいたリハビリテーションを提供する
7.多職種と積極的に協力し、円滑な社会復帰を促進する
8.積極的に危険因子を排除し、安全管理と事故防止に努める
9.スタッフ教育や学生指導により、互いに育つ環境をつくる

早期回復に向けたリハビリテーション体制

超早期リハビリテーション

患者さんの状態が許す限り、脳卒中ケアユニット(SCU)から超急性期の治療と超早期リハビリテーションを開始し、二次的合併症の予防と良好な回復を支援します。

  • SCUでは専任の理学療法士らがベッドサイドから生活機能の再獲得に向けたリハビリテーションを開始しています。
    (入院後平均1.1日でリハ開始)

急性期・回復期365日リハビリテーション

回復期リハ病棟はもちろん、急性期病院では地域で唯一365日のリハビリテーションを実施しています。

急性期から回復期、外来まで同一担当制

当院では急性期で担当した患者さんを回復期さらには外来でも担当できますので、目標達成に向け一貫したリハビリテーションが実施できます。

効果的な治療・訓練の提供

装具療法

早期の歩行獲得に向け運動学習を促すことを目的とし、評価用の下肢装具を用いて適切なアライメントに矯正し急性期から積極的な歩行訓練を実施しています。

随意運動介助型電気刺激装置(IVES)

運動麻痺や筋力低下などで動きにくくなった手・足の運動を電気刺激によってサポートすることで、より効果的なリハビリテーションを実現します。

バイタルスティム

脳卒中後の嚥下障害には従来の飲み込みリハビリに加えてvitalstim therapy(バイタルスティムセラピー)を組み合わせることでさらに効果が期待できます。
当院ではバイタルスティムを用いて嚥下障害の改善を図っています。

ボトックス療法

上下肢の痙縮の治療。施注後にリハビリテーションを行うことでADLの改善を図っています。

リハビリテーション栄養

医師、栄養士、看護師、リハビリスタッフで構成された、栄養サポートチームが血液データーから栄養状態のスクリーニングを行い栄養の改善をしたうえで筋力トレーニングをすすめています。

装具療法
装具療法
免荷式歩行器
免荷式歩行器
電気治療療法
電気治療療法
マシントレーニング
マシントレーニング
マシントレーニング
マシントレーニング

安心な退院を支援

生活訓練

調理訓練、買い物訓練、公共交通機関の利用など生活に必要なIADL訓練を実施しています。また、外出・外泊などにあわせて退院前訪問指導を実施しています。

退院後は外来で生活リハビリテーション

当院の外来リハビリテーションは、退院後の生活の支援(職業復帰含む)と生活リハビリテーション(動作や生活のすべてがリハビリテーションになると言う考え)を習慣化し、更なる機能回復を図ることを目的に実施しています。

事務作業の効率化

リハビリテーション管理システムを導入

電子カルテと連動したリハビリテーション管理システムで、リハビリテーションスケジュール、カルテ、機能評価、各種文章作成、統計データーなどが一元管理されており、必要な事務作業を効率的に進めることができます。

リハビリテーション部の教育体系

新人教育の概要

STEP1(4~5月)
RHの業務見学により業務内容把握及び基本業務の実践
STEP2(6~8月)
一連の業務を教育指導者とともに遂行
STEP3(9月~)
教育指導者とPT・OT・ST及び他部署と連携した業務の遂行
  • 1~3年目:道士会等における新人教育プログラム研修に出張参加(年1回)

OJT(On-the-Job Training)

知識、技術、役割、取り組み姿勢の向上などについて、経験年数・等級など段階に応じた能力評価に基づき、実務を通してトレーニングしていきます。

部門紹介

当院のリハビリテーション部は、理学療法(Physical Therapy:PT)・作業療法(Occupaional Therapy:OT)・言語聴覚療法(Speech Therapy:ST)の3部門で構成され、それぞれの専門性を生かした総合的なリハビリテーションを行っております。脳血管障害や整形疾患、神経難病など様々な疾患により機能障害が生じた方に対して、可能な限り日常生活の自立、家庭・職場 復帰を目指し練習を行なっています。

理学療法

当院の理学療法は、急性期の二次的合併症を最小限に抑え早期からの積極的な離床を行い、動きやすい身体づくりと動作能力の向上に力を入れています。
当院では急性期からの起立練習に加え、下肢装具や免荷式トレッドミルを使用しての歩行練習も積極的に実施しています。

作業療法

当院の作業療法は、生活能力の向上と生活の継続ができるように、患者さん・ご家族と生活目標を一緒に考え、精神面と生活環境に配慮した機能訓練、動作訓練、環境整備、福祉用具の選定と適応などを行っています。
また、高次脳機能障害により生活に影響のある患者さんに対しては運動プログラムと並行して効果的な認知リハビリテーションを実施することで、効率的に社会復帰ができるよう支援しています。

言語聴覚療法

当院の言語聴覚療法は、嚥下・摂食障害に対して、VF(嚥下造影検査)やVE(嚥下内視鏡検査)での検査を基に摂食訓練を行っています。当院の摂食嚥下機能障害の患者さんの70%が食事を再開しています。
コミュニケーション障害に対しては、症状にあわせた検査を実施し、コミュニケーション能力の改善と環境整備更には社会復帰に向けた支援なども行っています。

リハビリテーション実績紹介

当院では年間約450名の脳卒中患者さんに、急性期から回復期、さらに外来で生活期まで一貫したリハビリテーション提供しています。
急性期病棟に入院される患者さんは日常生活に何らかの手助けを必要としますが、約6割の患者さんは2~3週間のリハビリテーションで機能回復し自宅退院しています。(図1、2、3)
回復に期間が必要な患者さんには、当院の回復期リハビリテーション病棟でさらに1~2ヶ月間のリハビリテーションを実施し、回復期リハビリテーション病棟の約8割の患者さんが自宅に戻られます。(図1、2、4)

図1 図2 図3 図4 図5

全体では入院患者さんの約7割が自宅での生活が可能な状態となり当院から直接自宅に戻られます。(図5) 脳卒中において大切なのは、患者さんの状態が安定していれば、可能な限り発症早期からリハビリテーションを行い、効率的に機能回復を図ることです。当院では入院中のリハビリテーションは365日、毎日リハビリテーションを実施する体制としており、脳卒中発症の当日から病室などで生活機能の再獲得に向けたリハビリテーションを開始しています。
また、本人や家族が不安なく円滑に退院ができるように、医師をはじめ看護師、ソーシャルワーカー、リハビリテーションスタッフなど多職種がチームとなって円滑な退院を支援する「患者支援センター」を設置し、家族やケアマネジャーと協同してサービス調整や家屋など生活環境を整えています。
<2017年2月14日>

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